こんにちは、甘味です。
HSPとISFJはどちらも繊細で思いやりがあるとされています。
しかし、HSPは「気質」、ISFJは「性格タイプ」として定義されているため、
本質的に異なるものです。
本記事では、HSPとISFJの共通点と違いを深掘りしながら、それぞれの特徴を理解していきます。
HSPとISFJの基本的な定義
HSPとは?
HSP(Highly Sensitive Person、高度に敏感な人)は、
心理学者エレイン・アーロンによって提唱された概念です。
HSPの特徴は、以下の4つのポイント(DOES)で説明されます。
1. Depth of Processing(深く考える):
物事をじっくりと考え、情報を深く処理する。
2. Overstimulation(刺激を受けやすい):
強い光や騒音、人混みなどに疲れやすい。
3. Emotional Reactivity and Empathy(感情的な反応が強く、共感力が高い):
他人の感情に敏感で、影響を受けやすい。
4. Sensitivity to Subtleties(微細な刺激を察知する):
環境の変化や些細な違いをすぐに察知する。
HSPは生まれ持った「気質」であり、
全人口の約15〜20%がこの特性を持っていると言われています。
ISFJとは?
ISFJは、MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)
という性格診断で分類される16のタイプのうちの1つです。
ISFJの特性は、以下のように表されます。
・ I(Introversion / 内向型):
1人の時間を大切にし、エネルギーを内側から得る。
・ S(Sensing / 感覚型):
現実的で、具体的な情報を重視する。
・ F(Feeling / 感情型):
人の気持ちを考えて判断する。
・ J(Judging / 判断型):
計画的で、物事を整理するのが得意。
ISFJは「献身的な保護者」とも呼ばれ、
思いやりがあり、責任感が強く、周囲の人々を支えることに喜びを感じるタイプです。
HSPとISFJの共通点は?
① 共感力が高い
HSPもISFJも、他人の気持ちに敏感で、共感力が高いという特徴があります。
人の気持ちを理解し、気遣うことが自然にできるため、
対人関係では「優しい人」と見られることが多いです。
② 環境の影響を受けやすい
HSPは特に外部からの刺激に敏感ですが、
ISFJも安定した環境を好むため、
騒がしい場所や急激な変化にストレスを感じやすいです。

場所が好みなんだね!
③ 責任感が強く、人を支えるのが得意
どちらも他人の役に立ちたいという気持ちが強く、
責任感を持って行動する傾向があります。
仕事や家庭でも、サポート役として活躍することが多いでしょう。
HSPとISFJの違い
① 生まれ持った「気質」と学習された「性格」
HSPは生まれつき持っている「気質」ですが、
ISFJは性格診断によって分類される「性格タイプ」です。
HSPの特性は一生変わらないとされる一方で、
ISFJの特徴は、環境や経験によって多少変化する可能性があります。
② HSPは内向型だけでなく外向型もいる
HSPの約30%は外向型(HSE:Highly Sensitive Extrovert)
とされており、
社交的なHSPも存在します。
一方、ISFJは内向型(I)に分類されるため、基本的には1人の時間を好む傾向があります。
③ 感覚の鋭さと情報処理の違い
HSPは、音や光、匂いなどの感覚刺激にも敏感で、
些細な変化をすぐに察知します。
ISFJも細かいことに気づくことが多いですが、
それは感覚の鋭さというよりも、
経験や現実的な情報を重視する傾向からくるものです。

ISFJは経験から気づくことがあるんだね。
④ 判断の仕方(直感 vs. 現実重視)
HSPは感情や直感を重視し、考え込むことが多いですが、
ISFJは経験や具体的な事実を元に判断を下すことが多いです。
そのため、HSPは「感覚的に違和感を覚える」といった理由で判断することがありますが、
ISFJは「過去の経験を元に考える」傾向が強いです。
どちらに当てはまるかを知るには?
HSPかISFJかを知るには、それぞれの診断を受けるのが一番です。
- HSP診断:エレイン・アーロン博士が開発したHSPチェックリストを使う。
- MBTI診断:信頼できるMBTIテストを受ける。
中にはHSPとISFJは共存することもあります。
つまり、HSPでありながらISFJの性格タイプを持つ人も存在するのです。
まとめ
HSPとISFJは共感力が高く、
環境の影響を受けやすいという共通点がありますが、
HSPは生まれつきの「気質」であり、
ISFJは学習や経験による「性格タイプ」という違いがあります。
おさらい
・HSP:生まれ持った繊細さと敏感さが特徴。
・ISFJ:現実的で思いやりのある性格タイプ。
・共通点:共感力が高く、人を支えるのが得意。
・違い:HSPは感覚的に敏感で、ISFJは経験や事実を重視。
自分がどちらに当てはまるのかを知ることで、
より自分らしい生き方を見つけられるかもしれません。
自分の特性を理解し、無理せず心地よい環境を整えることが大切ですね!